◆◆◆第31回歴史セミナー◆◆◆


◎ 「木の文化・古建築観賞の基本」 会員 矢野正明氏 
 
会員の矢野正明氏が、社寺建築の各部分の構造、神社本殿の屋根・鳥居、仏塔・門・石灯籠・梵鐘・獅子狛犬等に関する詳細でわかりやすい解説など日頃の研究成果を発表しました。                   




◎ 世界に広がる近江商人「三方よし」の精神
講師 「塚喜商事」社長 六代目 塚本喜左衛門氏

日本は長寿企業が多い国である。また、近江からは、かなりの高率で大きい会社が出ている。成功するどの近江の企業も家訓を持っている。当社の「三方よし」の家訓は「まず売り手が自立しなければならない。そして買い手に喜んでいただいて、商いを通じて世間のお役にたち、さらに社会貢献する」という意味だ。最近中国から当社に毎年千人程が研修にやってくる。彼らは、経営の持続性について考え、日本から学ぼうとしている。中国人は、当主が毎朝削る「チビた鉛筆」(物をとことん有効に使うという教え)を見て涙ぐむ。また、別家会のあり方(当社を中心にグループ全体の繁栄を目指す)も理解しにくいようだ。この他、当社にはいろんな家訓があるが、これを今後も受け継いでゆきたい。

 

                                                   



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 主催 京都史跡ガイドボランティア協会