2001.7.5
今日は比良縦走の忘れ物,蛇谷から武奈への縦走の日だ。出町柳を7時45分発朽木行きの京都バスに乗る。小さいバスだ。大原三千院を過ぎると車中にはハイキング姿の乗客,2パーティ10人程と私だけになった。それも坊村を過ぎるとついに乗客は約1名となり,桑野橋で最後の乗客たくまろも下車,乗客ゼロのバスは虚しく朽木へと走る。
9:05桑野橋バス停を出発,ジグザグの林道をゆっくりと高度を上げて行く。国道の走音に小鳥の音が混じってくる。まだ鶯も鳴いている。「鶯の谷渡り」は,尾根から尾根まで鳴いて飛ぶからだろうか,最後の方は声を振り絞って鳴いているようだ。あの美声は異性や同性への注目や威嚇の表現だろうが,谷渡りを終えて尾根までたどり着いた鶯は,きっと襷を渡した直後の駅伝選手のように止まり木上で,ゼイゼイと肩で息をしていることだろう。9:50猪の馬場で一休み,今日は暑くなりそうだ。
神戸のWさん愛用の登山用時計,プロトレックが,カッコよくってたくまろも今日は本日プロトレックデビューのはずがうまく使えない。ちょっとカッコ悪い。アップダウンを繰り返し,反射板を通って10:40蛇谷ケ峰へ到着。なんとトンボが多いことか,蛇谷周辺には多くの田園が残っていることの証明か。頂から南西にこれから向かう武奈,西には北山の峰床,烏帽子か。その後方や北若狭の山々は青く霞む。琵琶湖は湿気のためか白く煙り,その後ろに起立する三上山や鈴鹿の山々もよく見えない。軽食を取って出発する。
稜線は木立の中で,木漏れ日を浴び気分よく11:15ボボフダ峠へ,12:10地蔵峠と順調に進む。木々の隙間から東にリトル比良の稜線が目に入る。鵜川越林道のため岩肌が露出している。
今日はとても暑い。水を1リットル用意したものの,残量が既に0.5リットルとなってしまった。13:15釣瓶岳到着,今年3月25日のハイクで迷った場所だが,今日は降雨も無く視界もあり,雪も無く踏み後もあるし,標識も新設されている。大阪のTさん又連れていってください。迷っても楽しかったですよ。
少々脱水症状気味で13:35細川越の鞍部に到着,涼風が心地よく火照った体を静めてくれる。あ~水がほしい。体温を空冷で冷却して最後の登りに向かう。さすがに人気の武奈には幾人かの人影が認められる。2:05涼風はあるものの陽射しの強い武奈ケ岳山頂に到着する。湿気のためかパノラマに見渡せる山々は青く霞み,琵琶湖に到ってはまったくガスの中だ。
最後の生温くなった水を飲み,八曇へと下る。途中の谷川で水分の補給,水がウマイ!八雲ヶ原ヒュッテに2:50到着大休止,やっぱりおにぎりは水気があってこそ美味しい。ダケ道を下り4:15イン谷口に出るがバスが出た後だ。仕方なく歩いてJR比良駅へ向かい4:56の京都行きに乗り込む。
お疲れさん!!