2000.12.17
参加者 谷井他10名
7:40小雨が気になる中,京都駅から車2台に分乗登山口に向かう。久しぶりの仲間と会話が弾む中,車は大原から花折れ峠へ,梅ノ木で国道367号線から針畑川上流へとワイディングロードを走り,百里新道登山口へと高度を上げる。
路肩に雪が残る登山口駐車場で,身支度を整え9:40百里新道を歩きはじめる。
名残の紅葉を密かに期待していたが,先日の寒波で木々はすっかり落葉し冬の装いで本格的な根雪の到来を待ちわびているようだ。
いくつかのピークを越え前方に百里ガ岳が姿を現す。「まだ随分ありそう。」とため息が聞こえる。しかし,平坦なコースになるとFさんの賑やかなお喋りに励まされるというか,避けるように先を急ぐ今日のリーダー谷井さん。
シチクレ峠付近からブナの巨樹が目立ってきて,残雪も増し標高が上がった事をうかがわせる。根来坂峠への分岐を越え,二つ目の峰が百里ガ岳,急登にあえぎながら12:00丁度に頂上の土を踏んだ。
百里ガ岳の頂上は南北に細長く,疎らに木々はあるものの見通しは効き,天気の良い日は百里先まで見渡せるというほどで,若狭湾が間近に望まれるのだがこの日は近隣の山がやっと見える程度の展望しか得られない。しかし,ここは我らだけに用意された専用席だ。
今にも泣きだしそうな空を気にして昼食の準備をする。味噌仕立ての鍋を囲んで賑やかに昼食をとる。Iさん持参の紹興酒に会話の花は満開状態だ。酒の勢いも手伝ってか,木に登ったSさんは絶好調で野人と化している。
雨は食事が終わるのを見計らったようにぽつりぽつりと落ちはじめ,下山の途中に本降りとなる。
下山中に気づいたが,林道が根来坂峠のすぐ近くまで延伸しており,北山の多くの古い峠道が失われたように昔日の鯖街道の面影を伝える根来坂峠も消えて行く運命なのか。ちょっとシックになり雨の中を小入谷の集落へと下る。
冬至を5日後に控えて日は短く,5時前だというのに駐車場に着く頃にはすっかり宵闇に包まれていた。
20世紀最後の例会を微妙な天候にも関わらず,予定コースで実施できて幸運だったと思うと同時に,車を提供していただいた佐藤さん,池田さんに深く謝意を表します。
記 谷井