比良縦走

‘00.4.28~29

単独行


 久しぶりの山行でJR堅田駅に降り立ったが,平へと向かうバスのフロントガラスに雨が… 
平に降り立つとやっぱり雨,レインコートを着ての登りにちょっとガックリ。9:20登り始める。

 でも,高度を上げ権現山に立つ頃には雨が一時止み,涼風が顎から耳へそしてうなじへと通り抜け山に来た喜びにしばし浸る。

 ロマンチックに更けるのもつかの間,小女郎峠からは再び降雨とぬかるみによろめきながらアップダウンを繰り返す,15:00八雲ヶ原に到着。小雨の中で,テントの設営。「こんな酔狂な奴は,オイラくらいやな。」と貸し切りのキャンプ場で呑むビールがほろ苦い。
 とその時,若い女性のパーティが到着,聞けば奈良大のワンゲルの皆さんで,明日は武奈を目指すとのこと。近年若者の山離れが言われる中,硬派の若者,それも乙女に出会えたことで,八雲ヶ原は一度に春が来たのはいうまでもない。


 翌29日彼女らと記念撮影,奈良大のホームページに写真を送付することを約束し,7:00出発,リトル比良を目指す。今日は晴天,右足下に琵琶湖,その上に鈴鹿山脈や孤高の伊吹が目に入る。左手には北山から武奈や蛇谷ヶ峰の秀峰に癒される。圧巻はオーム岩からの絶景で,眼下には箱庭のような稲田,正面に蛇谷の勇姿,遠く北山や百里ヶ岳が霞む。山に登れる幸せに感謝,感謝。しかし,この景色に口から出る言葉は,「ウォー! スゲー!」だけ。情けない。
 13:30にJR近江高島駅に到着,14:30帰宅,心の洗濯を終えて,体の洗濯をしながら冷たいビールに思いをよせるたくまろでした。
オシマイ

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たくまろの世界          野宿と山歩き